訪問団報告

練馬区がアニメ産業交流協定を締結している、フランス・アヌシー市において、「アヌシー国際アニメ映画祭」が6月7日(現地時間)に開幕した。今回は、カンヌ映画祭から独立して50年となる記念すべき映画祭であり、ジャン=リュック・リゴーアヌシー市長から招待を受けたことにより、このほど区は関口和雄副区長を団長とする訪問団を派遣した。
映画祭初日である7日夜に市役所内で開催されたオープニングパーティーで、関口副区長はリゴーアヌシー市長や映画祭の実行委員長であるピュートー副市長など関係者に対し、50周年の祝意を表するとともに、両区市間のアニメ産業交流の更なる進展を呼びかけた。
本映画祭は12日まで開催された。また、9日から11日にかけては見本市も同時開催されました。練馬区からは今年も、区内のアニメ事業者団体である「練馬アニメーション協議会(石黒竜代表)」がブース出展を行った。
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【オープニングパーティーの様子】
映画祭のオープニングパーティーは7日午後6時(現地時間)から、アヌシー国際アニメ映画祭やアヌシー市の関係者が集まり、アヌシー市役所内サロン・デ・マリアージュで、和やかな雰囲気の中で行われた。アヌシー市側から、アヌシー都市圏共同体議長を兼ねるジャン=リュック・リゴーアヌシー市長らが、練馬区からは、関口和雄副区長、山中協産業地域振興部長が出席した。
リゴーアヌシー市長から、「昨年の両区市間の産業協定締結は大変意義深い成果であった。今年の映画祭は史上最高の入場が予定され、大成功になると思う。今後も互いに努力し、両区市のアニメ産業をさらに発展させていきたい。」とあいさつ。
続いて、関口練馬区副区長は、「アヌシー映画祭は、日本にとっても優秀な作品を世界に発信する、大変注目度の高い映画祭である。今後、アヌシー市と練馬区とのアニメ産業交流を進展させ、さらに連携を深めていきたい。」とあいさつした。


【アヌシー市は世界的なアニメ映画祭を開催】
 フランスのアヌシー市は、毎年6月にアニメーション専門の国際映画祭が開催されている。1960年にカンヌ映画祭からアニメーション部門を独立させ、アニメ映画祭としては世界最大規模を誇る。今年は、50周年という大きな節目の記念映画祭である。

 これまでの日本の受賞作品は、1993年「紅の豚」長編作品グランプリ(宮崎駿監督)、1995年「平成狸合戦ぽんぽこ」長編作品グランプリ(高畑勲監督)、2008年「つみきのいえ」アヌシー・クリスタル賞[最高賞グランプリ](加藤久仁生監督)などがあり、「つみきのいえ」は、昨年2月に米国アカデミー賞の短編アニメ映画賞も受賞した。今年は、長編部門に「ワンピース」(製作:東映アニメーション)、「サマーウォーズ」(細田守監督)がノミネートされている。
 また、映画祭では、世界最大規模のアニメーション見本市、MIFAが同時に開催されました。例年、映画祭開催期間中の3日間行われ、世界約60カ国のアニメ・ビジネス関係者が参加します。今年は9日から11日まで開催され、練馬アニメーション協議会から9社と東映アニメーション(株)がブース出展しました。


【交流の経緯】
2007年に練馬アニメーション協議会が、アヌシー国際アニメ映画祭見本市(MIFA)に初めて出展した。この見本市に日本から出展しているのは、「練馬アニメーション協議会」と「東映アニメーション(株)」の2団体のみである。この出展の際にアヌシー市は、練馬区および区内のアニメ事業者に関心を持った。
一昨年(2008)6月のアヌシー国際映画祭・見本市には、練馬アニメーション協議会とともに、練馬区職員が現地を訪れ、市の幹部と意見交換を行った。その後、同年11月に行われた練馬アニメカーニバル(会場:としまえん)の開会式にあわせてジャン=リュック・リゴー市長、ドミニク・ピュートー副市長が来日し、両区市のスタジオの国際的なビジネスのための相互支援、人材育成などを行いたい旨の提案があった。
そして、昨年(2009)4月、練馬区とアヌシー市およびアヌシー都市圏共同体の間でアニメ産業交流協定が締結された。この協定に基づき、以下の事業が推進・実行される予定である。
 (1) 両区市のアニメ事業者による国際的なビジネス展開のための情報交換や相互協力
 (2) アヌシーのクリエイターを日本のアニメスタジオへ受け入れ
 (3) 練馬区とアヌシー市で行われるそれぞれのイベントや映画祭での連携など

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